不用品回収で騙されないために！違法な悪質業者に注意しましょう
処分したいと思っている不用品がたくさんあっても、「車もないし、重くて運べない」と思われている方が少なくないようです。
不用品回収といえば、一度にたくさんの品物を回収してくれることから「不用品回収業者」を利用する機会がありますが、このようなときに気を付けたいのが「悪質な業者の手口に騙されない」ということです。
こちらの記事でご紹介するような悪質業者の特徴を抑えておくだけでも、不用品回収で騙されてしまうリスクを最小限に抑えることができるはずです。
目次
違法な悪質業者に注意！まずはその特徴について知ろう
お客様のことを第一優先に考えたサービスを提供している不用品回収の優良業者が多い反面、残念ながら中には悪質なサービスと言われても仕方のない違法行為を行っている業者が存在しています。
消費者は業者にとってはお客様という立場になりますが、悪質業者に違法行為に加担しないように、そして優良業者が日の光を浴びる健全な不用品回収になるように私たちも優良業者と悪質業者をしっかり見極められるようにすることが大切なことだといえるでしょう。
それでは早速、悪質業者に多い手口やトラブル例についてご紹介します。
格安や無料という言葉だけに騙されないで！
不用品回収業者といえば、軽トラックで街中や住宅外を巡回して宣伝をするイメージがありますが、各地方自治体からきちんと許可を得ている業者であれば問題ありません。
とはいえ、不当なことをする悪質業者は自治体からの許可なく不用品を回収している場合が多いですし、格安や無料といった広告を使って利用者を集めて結果的に違法な行為をしていることが多いのです。
・優良業者は不用品回収の許可書を取得しています
優良業者であれば、不用品回収を行うための自治体からの許可証を必ず持っていますし、お客様が不安にならないように不用品回収をしたあとの行方や料金を安くできる理由を包み隠さず説明してくれるはずです。
その一方、悪質業者は自治体からの許可書をもたずに不用品回収を行っている場合もあれば、工場などからでる産業廃棄物に関する許可しか持っていないにも関わらず、一般家庭からでた廃棄物を「無許可」で回収している場合もあります。
そして、即日回収や、格安、無料といった甘い言葉を発する悪質業者に騙されてしまう方が多くいます。そのため、急に不用品回収が必要になった場合でも、実態が分からない業者や許可証の確認ができないような業者には依頼しない方が良いでしょう。
・回収した不用品の一部を不法投棄する恐れ！？
悪質な業者は格安や無料だからと即日お客様の自宅に訪れて、半ば強引に不用品はないかとあらゆるものを回収していきます。
このような業者はお客さまの自宅を物色するやいなや、リサイクルショップやリース会社に高く売れそうな品物を目ざとく把握します。そして、その品物を回収したいがために、ほかの品物も無料で引き取っていくというカラクリです。
無料で引き取ることが悪いわけでなく、「回収したあとの不用品の行方」が非常に不安なのです。
回収したあとに高く売れそうなもの以外は、自治体が定める方法に従い処分するのが普通です。しかし、処分料金がかかるようなものや、売れないものに関しては「不法投棄」をすることで処分されてしまう危険性が非常に高いのです。
業者が回収していったあとは自分たちには関係ないと思っていても、実際には不法投棄されたものに自分の名前が書いてあったり、関係者を調べて関与が疑われてしまったりすれば、最悪の場合不当投棄という犯罪の責任を負わざるを得なくなります。
だからこそ、不用品回収を依頼するときには依頼者であったとしても回収後の行方をよく把握することが大事ですし、それの内容を曖昧にするような不審な業者には決して依頼をしないように気をつけましょう。
不用品回収で金銭のやり取りがあるときには注意！
もう捨てるだけと思っていた不用品が「買取してもらえる！？」となったら、何だか嬉しくなりますよね。
不用品回収業者では、不用品の種類によっては故障している場合でも買取をしてもらい現金を受け取れるケースがあります。
ただし、ここで注意したいのが「買取の許可を得ている業者であるか」ということです。
・不用品買取における金銭のやり取りには許可証が必要
不用品を処分するために費用がかかる場合はお客様から処分料金を支払ってもらい回収しますが、その場合には各自治体の「一般廃棄物収集運搬業許可」が必要です。
そして、処分料金のほか、不用品を買取してお客様から引き取る場合には、一般廃棄物搬入許可証とは別に「古物商許可」を持つ業者でないといけません。
処分するだけと思っていた不用品が数百円～数千円と買取査定額がつくと嬉しくて、つい即決してしまいそうになりますが、古物商許可を持たない無許可の業者もなかにはいるので注意が必要です。
見積書の内容はしっかり確認しましたか？
行政による粗大ゴミの回収ではなく、一般の不用品回収業者に依頼して不用品回収をしてもらう場合は事前に「見積書」を作成してもらい料金やサービス内容をよく確認しましょう。
また、不用品回収だけでなく不用品買取サービスを利用するときは、買取価格のアップが期待できることから一社よりも複数社に見積もりを依頼して、それらをよく比較検討してから買取してもらうのがおすすめです。
・見積書のサービスや料金は内訳までしっかり確認する
見積書をもらったからと安心しきっていたけど、作業当日になり不用品をトラックに全て積み終わってから「思ったよりも数量が多かったので○○万円になります」と見積書で記載された総額の倍以上を請求されるトラブルが発生しています。
引越しのまえにその日しか時間が取れない場合には仕方なく全額支払うということもあるでしょうし、支払いを断り荷物を下ろしてほしいといえば積み下ろし料金を請求されるなど悪質な手口を利用する業者もいます。
もちろん、見積書なしで即日不用品回収を依頼するのも危険ですし、見積書があっても追加請求される可能性があるか否かを事前によく確認しておくことも大事です。そして、可能であればこれ以上の追加料金はないということをきちんと見積書に明記してもらえれば、より安心して不用品回収を利用できるはずです。
まとめ
最近は、必要最小限のもので豊かに暮らすことを目的に断捨離をしている方が増えています。そこで需要が大きく高まっているのが、あらゆるものを回収してくれる「不用品回収業者」という存在です。
お客様に満足いただけるように工夫を凝らしてサービスを提供している優良業者がいる一方、今回ご紹介したように違法行為やトラブルの原因になるようなことを平然と行う悪質業者も残念ながらいます。
私たちは、このような悪質業者に騙されないようにトラブルの例や違法行為についても熟知しておく必要がありますし、優良業者と悪質業者の見極めができる確かな判断力を持つことも大切です。
悪質業者を撲滅するためには、依頼者である私たち自身がそういった業者を利用しない、違法行為に加担にしないといったことが重要なポイントだからです。